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GMAT700 or TOEFL110 is 難易度MAX

  • 執筆者の写真: GMAT Learning beyond 700
    GMAT Learning beyond 700
  • 2019年7月24日
  • 読了時間: 16分

更新日:2024年10月24日

Focus Edition以前の旧バージョンのGMATに基づいた内容を含みます。





  1. TOEFL110かつGMAT700 が米国MBAトップスクール合格のスタートライン


↑このようなご意見が受験体験記に散見されます。



ここではこれら2つのスコアが揃うこととMBA合格が必要条件になっているか考察するのではなく


  • GMAT 700

  • TOEFL 110


のどちらか1つを達成するだけでもトンデモなく難しい、ということがこれからMBA出願準備をされる皆さまへ伝われば幸いです。


そして、さらにお伝えしたいのが


「この2つのどちらか一つ、あるいは両方達成できなかったとしてもトップMBAに合格している日本人はいらっしゃる」


ということです。



GMAT 680 or TOEFL 105 のどちらか一つでも相当難しいです。650 or 100 も楽な道のりでは決してないです。MBAは「グローバルビジネスリーダー育成機関」の文字どおり、英語力と論理的思考力を有しているのはあたりまえという世界で、その水準は非常に高いです。


TOEFLはSpeakingとWritingのIntegrated問題がとんでもない難易度です。「読んで + 聞いて + 話す」「読んで + 聞いて + 書く」という言語タスク組み合わせのため「ReadingとListeningの語彙力や読解力」を身につけた後に、さらに上乗せトレーニングが必要なため長期間の対策になりがちです。




  1. 学習スケジュール

出願準備の中でGMATをいつやるか?について、一例として提案したく存じます。

1.いつからGMAT学習を始めるか

2.どの順序で学習していくか 

を大まかに押さえればよいと考えています。

1. いつから学習を始めるか ⇒ いつ開始してもOK


GMATは1ヶ月では範囲学習が終わりませんが


  • GMATがどのような試験か

  • どのような出題内容か

  • 自分自身の英語力と各セクションに対する到達具合


は早いうちにスタートして問題ないと考えています。

1 - 1 QuantitativeとData Insightsは英語力を問わず及第点(上位25%)を獲得可能

1 - 2 Verbalも英語力を問わず簡単レベルから出題パターンを習い始めて良いと考えております

1 - 3 GMAT Prep/Exam Packで実力を確認しつつ難し過ぎたら戻りましょう

​​

2.どの順序で学習していくか

2 - 1 簡単レベルから

2 - 2 TOEFL Reading 26を超えたら本格的なVerbal対策

2 - 3 Reading Comprehension難関レベル以上はTOEFL Readingが28以上で安定してから

2 - 4 1問あたりの​解答時間を意識するのは学習の後半

2 - 5 Verbalは平均点か中央値が五合目、上位33%が七合目

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おすすめ3ヵ月プラン

1カ月目: GMATを学ぶ、GMATに慣れる

Quantitative/Data Insights簡単レベルを仕上げます

Verbalの簡単レベルを丁寧に解き、問題パターンと着眼点を学ぶ

終わりにExam Pack(1回目)に挑戦し、どれだけ難しいかを体験

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2カ月目前半: Verbal対策の本丸

Verbalの簡単レベルの復習、標準レベルを一通り挑戦

Quantitative/Data Insightsを標準レベルを仕上げます

Exam Pack(2回目)に挑戦

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2カ月目後半: Verbal学習の仕上げ

Verbal RC/CR標準レベルの復習

Exam Pack(3回目)に挑戦(Vは平均点か中央値、Q/DI上位25 ~ 33%)が目安

3カ月目前半: 時間を意識した演習スタート

Verbal標準レベルを時間を測って解いてみる 

Quantitative/Data Insights難関レベルまで完成

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3カ月目後半: 本番を想定したVerbal演習

Verbal 標準時間を測りながら解く + 難関レベルに挑戦

Verbal CR & Quantitative/Data Insightsの苦手分野を復習

Exam Pack(4回目)に挑戦(Vは33%、Q/DI上位25 %)が目標

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​学習スケジュールについて当方の考え方や詳細は以下の通りです

(長いのでお時間が許す時もしくは勉強方針に迷った際にご参考になればと存じます)

1. いつから学習を始めるか

極端に言えば留学を本格的に考える前でもよいと思います。英語力がそれほどでない時点からGMAT学習を開始するのかについては三つの理由があります。


一つ目は時間の重みが一様ではなく佳境の時期に向けて負担を減らすべきだから

出願準備の終盤はエッセイや学校研究で忙しくなりますし、GMATを重視すればそれらがおざなりになってしまいます。RCの演習以外は忘却曲線がそこまで急ではありませんので、前もって準備してしまえばよいと考えています。


二つ目はGMATを理解すること、慣れることが英語力と同じくらい大切だから

GMATの出題パターンは狭くはないですが、ほぼ決まっています。一問一問「どういう問題なのか?正答するのに事前に知っておく必要があるか?問題/パッセージ中に着目すべき内容は?」と問題を解剖する感覚で解いてみることをおすすめします。

英語力で勝負するのはネイティブレベルでこそ成立する戦略で、わざわざ形勢不利な勝負を挑む必要はないと思います。

三つ目はGMATはTOEFL/IELTSよりも合否に影響するから

受験者の母集団を考えるとTOEFL/IELTSは英語力のみだろうと思います。語学留学から大学院まで幅広い受験者層向けがTOEFL/IELTSです。実際、TOEFL/IELTSは英語圏の学部卒ならば免除になり、MIT Sloan, Yale SOMなどTOEFL/IELTSが不要なMBAもあります。

一方、GMAT/GREは大学院用かつ全出願者に課せられます。これは英語力とは別の能力・スキルを測っていることを示し、大学院レベルで学ぶにふさわしいのか、ということです。

​​

​これらを踏まえて以下を提案しております。

1 - 1 QuantitativeとData Insightsは英語力を問わず学習開始から完了まで到達でき、真っ先にこの2つを仕上げて安心材料にしてしまうことをおすすめします。およそ2ヵ月で及第点(上位25 ~ 33%)、GMAT Prep/Exam Packが上位10 ~ 25%で安定すればDoneです。

Data Insightsは分析する視点と表の見方、解答アプローチを押さえることが大切です

1 - 2 Verbalについても早めに始めてよいと考えております。オフィシャルガイドは簡単、標準と難関レベル別になっており、最初の1か月で簡単レベルを一通り挑戦してください。

GMATらしさは簡単レベルにも十分含まれていますので、ウォームアップに最適です。

1 - 3 GMAT Prep/Exam Pack等で実力確認及びテスト形式に徐々に慣れていきます。この時点では点数に一喜一憂する必要は全くありません。Exam Packには各セクションのパフォーマンスが載りますので復習すべき分野を確認しましょう。

GMAT Official Practice Exams: https://www.mba.com/exam-prep

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2. どの順序で学習していくか

2-1 Verbal/Quantitative&Data Insights全て簡単なレベルから

簡単レベルは英語力が難しくないからこそ、GMATの理解に最適です。出題パターン、着眼点、解法の学習が後々役に立ちます。いきなり難関レベルに挑戦して、解答を読んでも意味不明という状況は避けたいです。

2-2 TOEFL Reading 26を超えたら本格的なVerbal対策

簡単レベルで培った基礎とTOEFL Readingがあれば、標準レベル以降もどうにもならない難しさではないと思います。問題を解剖するように一問一問学びを大切に進めていきます。RC/CRの標準レベル、着眼点、解法アプローチを身に付けます。

標準レベルが7割解けるようになってから1問あたりの時間を意識すれば、自ずと解答時間も短くなっていきます。

2-3 Verbal/Data Insightsの難関レベル以上はTOEFL Readingが28以上

難関レベルは難しいです、特にRCの難関レベルはTOEFLよりも難易度がかなり上です。3ヵ月プランを紹介していますが、Verbal難関レベルは勉強量・学習期間だけでは測れません。

​巷でよく言われる「GMATは短期集中、短期決戦」ですが、上記の3ヵ月目後半や受験直前期は2時間ぶっ通しで演習して英語脳モードにしておきましょう。

​​

TOEFL/エッセイとの同時並行については、GMAT学習のうち試験直前の追い込みを除いて大部分は可能とのスタンスです。 

↕言い換えると

GMAT学習はコツコツでも大丈夫です(もちろん3ヵ月一気に集中してやるのも良いことですが)。



  1. TOEFL と GMAT の学習順序

受験体験記を読む限り、先にTOEFLのスコアリングが終わってから、もしくは100点前後を獲得できてからGMATの準備を始める方が多いようです。


はたして、先にTOEFLが先でGMATは後から、という順番が効率的、あるいは効果的なのでしょうか?。より具体的には、帰国子女や留学経験があってTOEFLスピーキングを苦にしない受験生ではなく、多くの日本人受験生にとってTOEFLのスコアはGMAT Verbalよりも簡単でしょうか?


第一に2024年時点において、TOEFL/IELTSが課されないMBAが複数あります。

・Columbia

・Yale SOM

・MIT Sloan

・Duke Fuqua

の4つは英語試験が不要です。


しかも、コロンビアCBSとDuke Fuquaには「Early Round 」つまり、合格したら入学を確約(単願受験のような第一希望の出願)があるので、これら2つの学校が第一志望か第二志望であれば、かつお仕事などMBA出願準備に時間制約がある方にとってTOEFLよりGMATを優先するのが戦略の1つです。

TOEFLスピーキング&ライティングにおける53点とVerbalの35点がだいたい同じくらいの難易度ではないかと思います。TOEFLスピーキングで23点+ライティングは30点というのはかなりの難関です。MBAトップスクールを狙うには最低でも105点、できるだけ110点がほしいです。


実際のところ、GMATが難しすぎるからまずはTOEFLから始めよう!という方が多いようですが、TOEFL110、GMAT700は片方だけでもものすごく難しいです。 しかし、TOEFL110かつGMAT700を獲得できたとしても、ビジネスリーダーのポテンシャルを有しているとは言えないとGMAT Learningは考えています。正の相関関係を統計的に説明することはできるかもしれませんが、実際にMBA卒業生や在学生に聞いた話では、在学中にGMATスコアを気にすることはほとんどないそうです。GMATの高スコアは将来のリーダーにとって必要条件かもしれませんが、十分条件とはならないでしょう。

重要ではあるけれども、将来のリーダーをGMATがそっくりそのまま表しているわけではない、ということです。GMATはテストですから、独学だろうが予備校通いだろうがいろいろ試してクリアできさえすればよいわけです。また、目標としていたスコアが獲得できなかったとしても、将来のリーダーやキャリアプラン実現を否定するものではないのです。




TOEFLとGMATを並行して勉強?


TOEFLとGMATを並行して進めるべきか、それとも個々に進めるべきか考えてみたいと思います。

ファーストラウンドの9月後半に出願するためには、遅くとも8月初旬に一度受験したいと以前のブログにて書きましたが、GMATに取り組む前にTOEFLのスコアリングも終わっていない受験生も珍しくありません。理想を言えば、GMAT対策を始める前にTOEFL 105 or 110を獲得しておけばこんなに楽な話はないのですがそう簡単にはいかないのが現実です。


GMATかTOEFLいずれかを一つだけ進めていると飽きてしまう?逆に一つだから集中できる?いろいろな意見があります。同じように力を入れるのでなく、多少の濃淡をつけながら進めるのが、気分転換を兼ねながらモチベーションを保ちやすい、という方が多いです。


TOEFL 90 とGMAT 600(旧バージョンでVerbal 25 & Quantitative 47)ならば、TOEFL 90向けのRLSW学習をしていれば、GMAT向けの学習はそこまで多くなくQuantitativeの単語を覚えて一通りオフィシャルガイドなど演習すれば狙えるスコアだろうと思います。つまるところ


  1. TOEFL 90 とGMAT 600を基礎固め

  2. TOEFL 100オーバーを目指す(Listening/Speaking/Writing)

  3. TOEFLスコアメイク後にVerbalをなんとかする(Reading)


が王道の流れで、TOEFL不要のMBAが第一志望ならば2と3の順番を入れ替えます。


実際のところ、GMATのVerbalを集中している時期も最低限リスニングをしたり、英文の音読してスピーキング力を維持する、などGMATに集中しながらも最低限のTOEFL対策を継続したいです。リスニングの力が落ちるとスピーキングとライティングにも影響が出てしまうのがTOEFLの難しい部分だと思います。

TOEFLとGMATの受験日程を調整して、メインとサブをスイッチできるようになるとよいと思います。また、どちらの試験も試験直前には密度の濃い準備をしたほうが目標スコア獲得の可能性が高くなると考えております。そのためには並行して準備するのは可能なものの、今力を入れるべきはこれ、と決めるようにしましょう & スコアが出なくてもモチベーションの谷を深くし過ぎないことも大事です。


エッセイを加えた3つを同時並行するのは精神的体力的にきつく、できたとしても個々に取り組んだ時に期待される結果と比較して、理想のスコア/完成度は望めないのではないかと思われます。もしそうせざるを得ない場合には、先にGMATの受験スケジュールを決めて、そこから逆算してエッセイやTOEFLに取り組むのが効率的です。

GMAT受験前は集中して勉強する。そうでない時はGMATの準備は多少減らして、履歴書やエッセイはネタ出しをしながら少しずつ文章に落としたり、カウンセラーのフィードバックをもらいながら仕上げていくイメージです。MBA出願準備の時間を確保することと同じくらい、いかにして並行して勉強していくのかが重要です。同様に、仕事の忙しい時期とMBA出願のピークが重ならないようにするのも大切です。





  1. GMAT 690と700は大違い?


GMAT 690と700は大違い?について考察してみます。


なんとなくパッと調べると↓のような傾向があるのだろう、ということを念頭に


・ヨーロッパMBAはGMAT 700未満で合格者が珍しくない

・アメリカMBAは合格者のGMAT中央値が720-730オーバーと上昇傾向

・GMATスコアはMBAのブランドとランキングに正の相関

・複数合格の場合にはよりブランド & ランキング上位に進学傾向


MBA志望のGMAT受験者だけでなく、ビジネススクール入試担当者の立場からも考えてみたいと思います。


GMATにおいて10-20点のために再受験するのはコスパが悪い、という意見があります。GMATは受験回毎に多少の点数変動はありますし、かつMBAの入試担当者は声を揃えて


「GMATはあくまでMBAの合否を判断するための一つの要素に過ぎない」


と言っています。そうであれば10-20点くらいではMBA合否を決定づけるほどの差はない、ということを指す意見だと思います。

 

GMAT 680-690を獲得した場合に「数カ月もかけて700を目指して再受験するよりも、エッセイや履歴書を磨いた方が合格可能性を高くするのか」をCritical Reasoning のように考えてみたいと思います。


命題: GMATを集中して勉強する期間はエッセイや履歴書が疎かになりがち


GMAT対策の勉強をしていると、エッセイや履歴書に真剣に取り組むのは難しいのでしょうか。エッセイや履歴書を書くことは、職歴や自らのキャリアプラン、価値観を過去から現在、未来へと繋げていく作業で取り掛かってすぐに終わるものではありません。エッセイは1日中考えていたり、2,3日集中的に取り組んでも、これはすばらしい!というような完成度までたどり着くのは困難です。

 

しかし、エッセイは費やした時間に比例してアウトプットできるわけでもありません。突然いいアイデアが浮かんだり、過去の決断から自身の価値観を自覚するのは意外な時に起きたりすることもあります。過去から未来へと、一見バラバラなものが一貫性のあるストーリーに仕上げるのにあたりブレイクスルーを経験したり、エッセイカウンセラーのフィードバックで点と点が線になるのも珍しくないかと思います。


まとめると、お仕事や出願締め切りなどエッセイに費やせる時間が限られている場合には、エッセイや履歴書に移行するのが有効な戦略となる可能性が高いのではないでしょうか。平日はGMATだけ勉強して土日だけしかエッセイにかける時間がない状況では厳しいかと思います。少なくとも2カ月くらいは毎日ちょっとでもブレインストーミングからドラフト、書き直しを繰り返したほうが完成度が高いものに仕上がるのではないかと思います。


その一方で、GMATに必要な時間を十分に確保した上で、エッセイも朝1時間、夜1時間くらいは取り組めるのであれば、GMATを再受験してスコアにこだわるのも無謀とは言い切れません。また、社費の方であれば社内選考時にエッセイはある程度出来上がっていたり、ゴールエッセイも社内キャリアで積む前提ですから書きやすい状況にあります。




命題: GMATの標準誤差30-40点に賭けてみる


Scores are reported in intervals of 10. The standard error of measurement is 30-40 points.

Total scores are based on your calculated performance


GMAT Handbookにはこのようなスコア精度に関する記述があります。標準誤差という統計値です。「Standard errorが30-40」ならばは5%確率で60程度の差は起きますし、1%の確率で100程度の誤差として起こり得る、という話です。GMATはCATに基づいてカスタマイズされるようになっていて、受験者の能力を測るように問題チョイスや採点方法が設計されて、最終的に500~800のレンジにスコアが収まるようになっています。しかしながら、限られた時間と問題数ではその推測精度に限界があるようです。GMAT自身が精度について言及するくらいのテストですから、690-700で決定的な違いは少なくとも能力的に大差ではないのでしょう。


GMATスコアにおける10は能力の観点では誤差の範囲


というものの、現行のGMAT/GREは複数回受験がペナルティになりません。回数と時間、お金が許すのであれば納得いくまで受験して、同様にエッセイも納得のいくものを書き上げれば良いだけの話なのかもしれません。




命題:GMATスコア = 100人いたら何番目?


そもそも680と700は全受験者もしくは全出願者の中でどのくらい順位が違うのでしょうか。


パーセンタイルは100人中何位なのかを表しています。実際には70万人以上のサンプルを基にパフォーマンスを相対的に評価していますが、それを100人あたりに換算したものです。

GMATにおいておよそ


700 = 上位10%

650 = 上位25%

600 = 上位40%


です。

700で上位10%に対して、680でも上位15~20%には入るでしょう。ちなみにスタンフォードMBAの平均737で730、740は上位5%以内です。


GMATは複数回受験できるので、どれくらいの確率でGMATで700以上のスコアを獲得できるでしょうか?


100人が1年間の制限である5回受けられ、700点をとったらそれで受験修了とすると毎回上位10%が700を取りますから、第1回で10人が700点、第2回で9人が、第3回で8人、、、そんなうまい話ないですよね。。毎回GMATを卒業する人もいれば、新しい受験者が入ってくるわけですから。くじ引きだったならば、0.9を受験回数で累乗した可能性が700未満が続く確率なのですが、くじ引きでは全くないので実力を上げるしかありません。




GMAT今昔物語:受験回数の制限緩和でより厳しい戦い


GMATはかつてえげつないルールでした

  • 受験してスコアを見る = 全てのスコアがMBAに送付

  • キャンセルしたらそのスコアは確認できない

スコアを見てからキャンセルできるなったために、生涯受験回数の限りで最高得点を目指す

GMATスコアが上昇、という当然の帰結が起きました。




 INSEADを目指すなら上位30%を目安に(過去の情報の可能性)

ヨーロッパのトップ校であるIESEADがVerbalとQuantitativeで共に70-75%以上を推奨しています。仮に両方とも70%ですと、


Verbal=34

Quantitative=47

Total=670


あたりです。平均GMATスコアは約700ですので、INSEADに合格者の中で670は下位ですが700にこだわり過ぎる必要はない言える見解です。トップスクールがGMAT上位30%ならば英語力や論理的思考力が及第点と考えています。


日本人受験者にとってQuantitativeの47は獲得できる点数だと思います。それに比べると、Verbalの34は簡単ではないですね。。やはり、Verbalさえ攻略できればMBA合格は近づきます。


同じように北米トップスクールの80%レンジの下限が650-680あたりと公表されています。この650点=約25%が最初の目標となるのではないでしょうか。




GREにはGMAT690/700ほどの典型スコアありません


GMAT700が気になってしょうがないならGREで受験すればそのようなスコアがないので安心です。


GRE平均スコア(Average/Mean)

  1. Stanford V164 & Q164

  2. UCLA V162 & Q165

  3. Chicago Booth V162 & Q163

  4. Wharton UPenn V162 & Q162

  5. UC Berkeley V161 & Q163

  6. USC Marshall V160 & Q163

  7. Dartmouth Tuck V161 & Q161

  8. UTexas Mccombs V160 & Q161

  9. Michigan Ross V159 & Q162

  10. Indiana Kelly V158 & Q161



GRE中央値スコア(Median)

  1. Yale V164 & Q166

  2. UC Berkeley V162 & Q165

  3. Harvard V163 & Q163

    NYU Stern V163 & Q163

    Northwestern Kellogg V163 & Q163




GMAT Learning beyond 700の見解は↓です

  • エッセイ、特にゴールエッセイが魅力的でなければトップスクール合格は厳しい

  • GMATボーダーライン未満(= mid 80%未満)の挽回は簡単ではない

  • エッセイを下げてまでスコア10程度にこだわるのはあまりおすすめしません


最後に参考情報まで↓ 


Mid 80%の下限が700以上

NYU

Harvard

Yale

Wharton UPenn

Columbia


Mid 80%の下限が700未満

Michigan Ross

MIT Sloan

USC Marshall

UC Berkeley

UTexas Mccombs

UCLA

Duke

Carnegie Mellon Tepper

Vanderbilt Owen





GMAT Focus Edition と 旧バージョンはスコアや形式が異なり、同じパーセンタイル・順位なら前者の方が40-50点くらい低いです。つまり、

645 (Focus Edition) = 700 (旧バージョン)

が一つの目安になりますので、受験体験記やビジネススクールのAdmissionsクラスプロフィールをチェックする際にご注意ください

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ちょっとしたコラムや当ページの補足説明になります。

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​Focus Edition以前の旧バージョンのGMATに基づいた内容を含みます

GMAT Focus Edition と 旧バージョンはスコアや形式が異なり、同じパーセンタイル・順位なら前者の方が40-50点くらい低いです。

645 (Focus Edition) = 700 (旧バージョン)

605 (Focus Edition) = 650 (旧バージョン)

がスコア換算の目安になりますので受験体験記やビジネススクールのAdmissionsクラスプロフィールをチェックする際にご注意ください

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