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GMAT Verbal = 英語 × 読解 × 論理的思考

GMAT Verbalが問うのはMBA、海外大学院の授業に貢献できる英語力、読解力や論理的思考力です。Verbalとは「言葉の」という文字通りです。​​​​

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英語が母国語、社内公用語であったり、英語圏で留学経験や駐在経験があっても、TOEFL110/IELTS7.5でもGMATは英語力だけを測るテストではないです。GMAT VerbalはMBAのケースメソッドに代表されるように「専門用語も含めて英語という言語ツールをさらに高次元で不自由なく扱えるか」が問われます。​

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GMAT VerbalはTOEFLとは全く異なる設計がなされており、最低限の基礎問題は出題されません。MBAはビジネス界の登竜門のような修士課程ですので専門的な語彙力、交渉や分析など論理性や合理性を求められます。その意味で、GMAT VerbalはMBAプログラムの盛り沢山の授業や予習復習、課題をこなせるだけの英語における言語能力を数値化するものです。

目次

​​​1. Verbal概要

2. 勉強法と対策

3. Verbal学習スケジュール

​4. ​Verbal & 英語学習

​5. GRE = Plan B

1. Verbal概要

Verbal Reasoning(45分/23問):英語の現代文のような選択式の問題です。

VerbalではReading Comprehension(RC):長文読解

Critical Reasoning(CR):論理クイズ

から出題されます。問題タイプごと、英語力にあった学習計画が大切です。

Sentence Correction(SC)の文法/英語表現はFocus Editionからなくなりました。しかしながら、基本的な英文法・英語表現を身につけておくことは引き続き有益です。

​1 - 2. Computer Adaptive Test

Quantitativeと同じくCAT方式ですので、正解するとより難しい問題が出題され、反対に間違えると簡単な問題が出題される仕組みです。高得点のためには前半の正答率が大切と言われますが、満遍なく学習して苦手分野を無くしておく必要があります。

1 - 3 - 1. Reading Comprehension(通称RC)は長文読解​ = ケースメソッドの予習

パッセージ(200 ~ 400words)を読み、大体3-5個くらい??の小問が出題されます。社会科学/自然科学系/人文科学から出題され、ビジネス分野だけではありません。TOEFL Readingよりも読みにくい、という声が多いです。

ケースメソッドのケース課題は基本的にストーリー仕立てです。文章から心理や感情まで読み解いたり、ビジネス上の課題や論点を洗い出して打ち手を検討していきます。インプットの速さと正確さ、網羅できることが求められます。

 

1 - 3 - 2. Critical Reasoning(通称CR)は論理クイズ

Critical Reasoningは100語前後のパッセージ、問題文と選択肢の3パートから構成されています。問題文の条件に最もあてはまる選択肢を選ぶ論理クイズのようなものです。

英文のジグゾーパズルは詰め将棋のように

  • 何が言いたいの?

  • どうしてそれが成り立つの?

  • どんな前提の上で書かれているの?

  • 何が欠けているの?

ロジカルに考えていく能力が問われます。

​QuantitativeやData Sufficiencyが苦手でなければ英語力勝負です。

MBAはディスカッションやグループ課題が多く、自分一人で完結するよりも周囲のクラスメートや教授にアイデアや意見を納得・説得していく状況に毎週のように直面します。Critical Reasoningはその予行演習と言えます。

1 - 3 - 3. Sentence Correction(通称SC)は文法&表現を修正する問題

2023年のFocus Editionから不要になりました。

端的に言うなら「伝わる英語、誤解をうまない簡潔な英語はどれか!?」を選ぶクイズです。MBAはディスカッション形式の授業が多く、口語・文語問わず、多様なバックグラウンドからなるクラスメートとコミュニケーションをとれるかどうかは重要ポイントです。

1 - 4. Verbalを理由に不合格

日本からのMBA受験者でQuantitativeがボトルネックになるケースは少数派です。GMATスコアが低い場合、志望校変更をせざるを得ない、インタビュー以前に門前払いの不合格になってしまう可能性がありますが、要するにVerbalが攻略できるか否かにかかっています。

​​1 - 5. Verbalスコア測り方

  1. 解答した問題数

  2. 正答数

  3. 問題の難易度など

標準誤差は3です。

GMAT Handbookにはこのように

The Quantitative and Verbal Reasoning sections are item-level adaptive, and your score is based on three factors:

  1. Number of questions you answer

  2. Whether your answers are correct

  3. Difficulty and other qualities of the questions you answered

The standard error of measurement is 3 points.

Verbalの3タイプを紹介しております、以下のリンクよりご参照ください。

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2. Verbal勉強法と対策

2 - 1. ものすごく難しいが対策可能

GMATの勉強=Verbalの勉強と言っても差し支えないほど、最も難しいです。GMATに苦労するのは十中八九このVerbalが原因です。具体的には、語彙レベルが高い、文章が難解、選択肢が紛らわしい、表現がつかみづらいなどが挙げられ難しくはあるもののVerbalは対策可能です。戦略的に学習すればスコアは上昇していきます。

 

​2 - 2. 時間が足りない

45分で23問、1問あたり2分と制限時間が厳しいです。時間が足らないことが多く、最後の数問をランダムで回答することも珍しくありません。

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2 - 3. 解答時間を意識するのは学習後半から

時間勝負ではありますが、まずは英語力を向上させる/GMATを理解することをおすすめします。時間を意識しなければ解ける、このレベルが先決です。解答時間は徐々に短くなっていきますし、時間を区切って演習するのは基礎的な実力がついてからです。

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2 - 4. 本番はいかに標準/難関レベルの問題が解けるか

CAT方式ですから高得点を目指す場合には標準/難しい問題が多くなることが想定されます。標準レベルの問題をある程度解けるようになり、その上で難関レベルの問題をどれだけ正答できるかが勝負どころと考えております。

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2 - 5. 簡単な問題こそ学習初めに最適

簡単な問題こそGMAT学習に役立ちます。出題パターンやVerbalの形式を身に付けるのに最適だからです。GMATの基礎を理解することが結果的に効率の良い学習になります。より難しい問題に取り組む際に「この出題は?」とアハ体験が得られます。

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GMAT学習戦略・スケジュールについてこちらでさらに紹介しております。

2 - 6. 目指すは満点ではなく合格点

解答を読んでも意味がチンプンカンプン、腑に落ちないこともあるかと思います。このような時は開き直ると同時に、深追いせずに次の問題に移ることをおすすめしています。GMATは満点でなくても全く問題ありません。

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2 - 7. Verbal 上位30%は欲しい

​多くの方が志望するMBAトップスクールであればVerbalで平均以上は少なくとも獲得したく、理想は上位20%です。Verbalは英語が母国語か否かで有利不利が大きなセクションですが、Verbalの平均値を上回るのは最低ラインですし、平均・中央値を切ってしまうとトータルスコアで合格点を狙うのが難しくなります。

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2 - 8. 着眼点を短時間で見つける

Verbalのカギは「短時間でスジの良い着眼点を見つけられるかどうか」にかかっています。簡単/標準/難関の問題は​単語力や英文の複雑さも上がりますが、一番レベルが違うのが着眼点の見つけやすさも同様です。

2 - 9. 読解力

Verbalが求める読解力は高いです。書いてある内容をただ理解すれば良いのではなく、行間や背景を読み取ったり、文章全体として俯瞰することが求められることもあります。

パッセージにおいて結論、根拠、前提、仮定など論文における役割を掴めるようにしておくのが大事です。著者のトーンや意図を読み取れる訓練も必要です。説明、強調、批評、反論、比較それとも主張なのか?のようにパッセージの全体像を問われる問題があります。

帰納と演繹も必要です。Verbalには「Infer = 推察する」が出てきます。パッセージから「こういうことが言える」と一般化した上で選択肢から絞り込んで練習が必要です。

2 - 10. Practice Exams and Practice Questions(通称GMAT Prep)

模擬試験を活用してReading Comprehension/Critical Reasoningの得意不得意がわかります。また、パソコンでの解答に慣れておきましょう。

2 - 11. Verbal例題​​​​

例題を用意しております、こちらよりGMAT学習にお役立てください。

2 - 12.テクニックで合格点は難しい

逆説的に考えて、テクニックで高得点が取れる試験ならば大学院の出願要件としてこれほどまで普及し重要なパートを占めることはないはずです。正答率を上げるための武器になるものの、テクニックに頼り過ぎるのはよくありません。

2 - 13. スコア獲得のためならなんでもアリ

Verbalの塾、予備校や個別指導は費用が高いのですが、肝心なのは目標スコア獲得です。社費選抜に通ってから、TOEFL/IELTSのスコアが出てから、などGMAT学習の出遅れにご注意ください。時間とお金に糸目をかけずということも、出願費用を少しでも節約もどちらも正解です。

Focus EditionのVerbalセクションはこちらより

  1. Reading Comprehension(RC)

  2. Critical Reasoning(CR)

仮にQuantitativeが満点51だとしてもVerbalが30ではTotal700に届きません。参考までに平均値と中央値です。

GMAT平均スコア(Mean/Average)

  1. Stanford 738

  2. UC Berkeley 733

  3. NYU Stern 732

  4. Northwestern Kellogg 731

  5. Columbia 730

  6. Michigan Ross 728

    Wharton UPenn 728

    Chicago Booth 728

  7. Dartmouth Tuck 727

  8. USC Marshall 722

  9. Virginia Darden 718

  10. UCLA 714

  11. UNC Kenan Flagler 707

  12. Carnegie Mellon Tepper 705

    Emory Goizueta 705

  13. UTexas McCombs 704

  14. Vanderbilt Owen 687

  15. Indiana Kelly 683

 

GMAT中央値スコア(Median)

  1. Harvard 740

    UC Berkeley 740

  2. Yale 730

    MIT Sloan 730

    Chicago 730

  3. Varginia Darden 720

  4. Carnegie Mellon Tepper 710

    Cornell 710

  5. Vanderbilt Owen 690

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3. Verbal学習スケジュール

出願準備の中でGMATをいつやるか?について、一例として提案したく存じます。

3 - 1. いつ開始してもOK 

「Verbalがどのような試験か」

「どのような出題内容か」

は早いうちにVerbalをスタートして掴んでおきましょう。

3 - 2.どの順序で学習していくか

3 - 2 - 1 簡単レベルから

3 - 2 - 2 Verbal標準レベル以上はTOEFL Reading 26を超えたら

3 - 2 - 3 Verbal難関レベル以上はTOEFL Readingが28以上で安定したら

3 - 2 - 4 1問あたりの​解答時間を意識するのは学習の後半 or 「時間をかければ標準レベルは正答できる実力」になってから

GMAT Verbal3ヵ月プラン

 

0カ月目:

英文法/英語表現を学ぶ

語彙力

TOEFL 80

1カ月目: 

Verbal対策スタート

Verbal簡単レベル、標準レベルを一通り挑戦

Exam Pack(1回目)に挑戦

2カ月目前半:

Verbal学習の仕上げ

Verbal簡単レベルの復習、

Exam Pack(2回目)に挑戦

2カ月目後半:

Verbal学習の仕上げ

RC/CR標準レベルの復習、

Exam Pack(3回目)に挑戦:Vは平均点か中央値が目安

3カ月目前半:

時間を意識した演習スタート

Verbal標準レベルを時間を測って解いてみる 

3カ月目後半: 本番を想定したVerbal演習

Verbal 標準時間を測りながら解く + 難関レベルに挑戦

Verbal CR & Quantitative/Data Insightsの苦手分野を復習

Exam Pack(4回目)に挑戦:Vは上位33%が目標

Verbal学習を早期開始するのかについては三つの理由があります。

  1. 時間の重みが一様ではなく佳境の時期に向けて負担を減らすべきだから

  2. Verbalを理解すること、慣れることが英語力と同じくらい大切だから

  3. GMATはTOEFL/IELTSよりも合否に影響するから

​これらを踏まえて以下を提案しております。

オフィシャルガイドは簡単、標準と難関レベル別になっており、最初の1か月で簡単レベルを一通り挑戦してください。Verbalらしさは簡単レベルにも十分含まれています。

 GMAT Prep/Exam Pack等で実力確認及びテスト形式に徐々に慣れていきます。この時点では点数に一喜一憂する必要は全くありません。Exam Packには各セクションのパフォーマンスが載りますので復習すべき分野を確認しましょう。

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TOEFL Reading 26を超えたら本格的なVerbal対策です。簡単レベルで培った基礎とTOEFL Readingがあれば、標準レベル以降もどうにもならない難しさではなく、RC/CRの標準レベル、着眼点、解法アプローチを身に付けます。

Verbalの難関レベル以上は非常に難しいです、特にRCの難関レベルはTOEFLよりも難易度がかなり上です上記の3ヵ月目後半や受験直前期は英語脳モードにしておきましょう。

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​GMATのスコアメイクは理想的には出願3ヶ月前に完了させておきたいです。エッセイ、特にゴールエッセイとリーダーシップエッセイが魅力的でなければMBA合格は難しく、この2つのエッセイを書き上げるのは想像以上に時間を要します。​

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4. GMATスコアが伸び悩む & Verbalが苦手

4 - 1. GMATにおける英文法

2023/2024時点のGMAT Focus Editionにおいて、英文法は従来ほど費用対効果の高いポイントではありませんが、英文法を学ぶことで精読のレベルが上がるのでVerbalが伸び悩む、苦手分野がある場合には英文法の洗い直しが役立つかもしれません。

⇒英文法はこちらから

4 - 2. GMATにおける英語表現

Verbalで合格スコア(上位20%)を目指すためには読解力が必須です。「著者の意図」「主張の確証度」など高度な読解力が課せられる設問があります。Verbalセクションは特に英文法/英語表現が精読レベルに影響します

英語表現はこちらから

4 - 3. GMAT勉強法とテクニック

英語を切り離して、GMATを学ぶことが大切ではないかと思います。コツやテクニックを身に付けたほうが、英語力一本に頼るよりも学習効率も正答率も向上すると考えております。

⇒勉強法とテクニックはこちらから

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5. GMAT Verbalが苦手ならGREも選択肢

GMAT Verbalが苦手ならばGREを検討してみてはどうでしょうか。多くのMBAでGREスコアを受け入れていますし、「GRE or GMATに優劣はないです」と明言しているトップスクールがたくさんあります。


GREのVerbalはとにかく単語力です。GREとの相性が良いのは難解な文章や論理クイズがそこまで得意ではないけれど、簡単な作業を継続できる人はGMATよりもGREのほうが攻略しやすいかもしれません。反対にコツコツ単語の勉強が苦痛な方、語彙力を向上させる時間をかけられない場合は難しいのですが、試しにGREの模擬試験を受けてみる価値はあるかと思います。

 

[GRE POWERPREP]と検索すれば、GMAT Practice ExamのGRE版が出てきます。

 

Verbal 150 & Quantitative 165を獲得できれば GMAT換算 650前後ですから、GMAT or GREのどちらに適性があるか判断材料にできます。

 

目標は Verbal 157 & Quantitative 167 → Total 324 ≒ GMAT 700

 

 

GREにも受験回数や頻度の制限があります

  • 12カ月(365日)で5回までしか受験できません(キャンセルも1回)

  • 21日に1回

  • Score Select Optionというオプションをスコア送付を選択できる(ほぼデフォルト)

↓Vのスコアはトップ校でですと驚異的です。およその目安で

V162 = 上位10%

Q158 = 上位20%

​ですので、GMAT/GREで上位2割は日本人受験者はなかなか到達しない水準です。

GRE Verbal平均スコア(Average/Mean)

  1. Stanford V164

  2. UCLA V162 

  3. Chicago Booth V162 

  4. Wharton UPenn V162 

  5. UC Berkeley V161 

  6. USC Marshall V160 

  7. Dartmouth Tuck V161

  8. UTexas Mccombs V160 

  9. Michigan Ross V159 

  10. Indiana Kelly V158 

*Hitotsubashi (Japan) V156 

GRE Verbal中央値スコア(Median)

  1. Yale V164 

  2. UC Berkeley V162 

  3. Harvard V163 

    NYU Stern V163 

    Northwestern Kellogg V163

     

 

GRE Verbal Mid80%スコア(上位90%の下限)

  1. Yale 159

  2. NYU Stern 158

  3. MIT Sloan 157

    Harvard 157

  4. Michigan Ross 155

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GMAT Learning beyond 700はMBAをはじめ海外大学院留学を応援する学習サイトです。

GMAT学習歴、TOEFLスコア、社費・私費などを全て問いません。MBA出願やスコアメイクの一助となれば幸いです。

以下の各リンクよりGMATや英語学習についてご参照いただけます。

ちょっとしたコラムや当ページの補足説明になります。

過去のGMATセクションについて紹介しております。

GMAT Learning beyond 700はFocus Edition以前の旧バージョンGMATに基づいた内容を含みます。

GMAT Focus Edition と 旧バージョンはスコアや形式が異なり、同じパーセンタイル・順位なら前者の方が40-50点くらい低いです。

645 (Focus Edition) = 700 (旧バージョン)

605 (Focus Edition) = 650 (旧バージョン)

がスコア換算の目安になります。受験体験記やビジネススクールのAdmissionsクラスプロフィールをチェックする際にご注意ください

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